美容整形が診療科目として認知されるまでに、長い時間がかかりました。以前はクリニックで行うのが主でしたが、現在は大学病院にも診療科目として設置されているところもあります。もともと日本人は、健康な体にメスをいれることに抵抗がありました。さらに整形手術のミスや医療事故なども報道され、美容整形に対する不信感もありました。
最近はプチ整形などといって気軽に整形手術を受ける人も増えています。美容整形は病気治療が目的ではないので健康保険がつかえません。一部わきがなどで使える病気もありますが、治療方法によっては使えないことがあります。美容整形の目的は、見た目が悪いと悩んでいる体や顔などを手術やレーザーなどで改善し、精神的なコンプレックスを払しょくするためのものです。
形成外科と名前がにていますが、形成外科は見た目だけでなく日常生活で不便を感じる機能を改善するのが目的です。一方美容整形は日常生活に不便はないが、見た目が悪いという悩みを改善する医療行為です。施術する箇所はほぼ全身に及びます。目、鼻、口、おでこやほほ、顔の形、胸や腹、お尻など、施術可能な部位は広いのが特徴です。
整形手術は、いったん施術をしてしまうともとに戻すことが難しくなります。また医師の技術にも差があり、術後の出来栄えが自分の思っていたイメージと違うということもありえます。費用も決して安くなく、むしろ高額になる傾向があります。そのため整形後に後悔しないように、事前に十分カウンセリングを受ける事が必要です。